こんにちは、Tech Samuraiです!
先日、「日本のドローン規制と飛行準備の完全ガイド」という記事で、ドローンを飛ばすためのルールについて探検しました。準備が整った今、いよいよ私が購入した愛機、HolyStoneの「HS155」のレビューをお届けします!
「100g未満でGPS付き」「初心者でも飛ばしやすい」という評判のこのドローンは、本当にその通りなのでしょうか? 開封から初フライト、そして室内でのホバリングテストまで、私が実際に体験したことを、良い点も難しい点も包み隠さず、正直にお伝えします。
開封の儀!内容物をチェック
まずは、箱を開けて何が入っているかを見ていきましょう。コンパクトなケースに、夢がぎっしり詰まっています。

いざ初フライト!室内での離陸手順
屋外は天候に左右されるため、まずは安全な室内で初フライトに挑戦しました。HS155を室内で飛ばすには、以下の手順が必要です。
- ドローン本体の電源を入れ、水平な場所に置きます。
- コントローラーの電源を入れ、ペアリングが完了するのを待ちます。
- 【重要】GPSモードをオフにする:室内ではGPS電波が届かないため、エラーを防ぐためにコントローラーの**GPSボタンを長押し**して、GPSモードをオフにします。(GPSマークが消灯)
- ジャイロリセット:左右のスティックを同時に「ハの字」(左下)に倒し、機体の水平感覚をキャリブレーションします。
- ロック解除:コントローラーのロック解除ボタンを押すと、プロペラが低速で回転し始め、スタンバイ状態になります。
- 離陸!コントローラーの離陸ボタンを押すか、左スティック(スロットル)をゆっくりと上に倒すと、機体がフワッと浮き上がります。
ここまではマニュアル通り。しかし、本当の挑戦はここからでした。
正直な感想:室内ホバリングは、想像以上に難しい!
「GPS付きだから安定している」というレビューを多く見ていたので、離陸すればその場でピタッと止まってくれるものだと思っていました。しかし、それは**GPSが有効な屋外での話**。GPSをオフにした室内でのホバリングは、全くの別物でした。
繊細すぎるコントロール
まず感じたのは、コントロールの難しさです。ほんの少しスティックを倒したつもりが、機体は思った以上に「スッ」と動いてしまい、慌てて逆方向に修正すると、今度はそちらに流れすぎてしまう。この繰り返しでした。常に機体がどちらかに流れていくので、その動きを予測して打ち消すような、非常に繊細で丁寧なプロポ操作が求められます。
見えざる敵、気流の乱れ
さらに、室内には見えない罠がたくさんあります。**エアコンのわずかな風**で機体はフラフラと流されます。また、**壁、床、天井に近づくと、ドローン自身のプロペラが起こす風(ダウンウォッシュ)が跳ね返り、気流が乱れて機体が急に不安定に**なります。安定させようと壁際に寄せると、逆にバランスを崩して壁に激突…ということが何度もありました。
向きが変わると頭が混乱!
ドローン操縦の最大の壁とも言われるのが、機体の向きと自分の向きの違いによる操作の混乱です。機首が自分の方を向いている「対面ホバリング」の状態では、右に動かしたい場合、スティックは左に倒さなければなりません。屋外なら距離があるので冷静に対処できますが、壁や家具がすぐそこにある室内では、**一瞬の混乱が即、墜落に繋がります。**この傾向は、狭い室内でより顕著に感じました。
まとめ
HolyStone HS155は、100g未満という手軽さの中に、GPSをはじめとする多くの機能が詰め込まれた、非常にコストパフォーマンスの高いドローンであることは間違いありません。屋外で飛ばせば、GPSの恩恵を受けて、初心者でも驚くほど安定した飛行が楽しめるはずです。
しかし、「室内での練習から」と考えている方は、**室内飛行はGPSの助けがない、純粋な操縦スキルが試される場である**ことを覚悟しておきましょう。それは決して「欠点」ではなく、むしろ繊細なスティック操作をマスターするための、最高のトレーニングになると感じました。
次回は、客観的なデータとして、室内でホバリングさせた際の性能を計測した結果についてまとめて報告します!
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