こんにちは、Tech Samuraiです!
前回の記事「【ドローンレビュー】HolyStone HS155を正直レビュー!」では、開封から初フライトまでをお届けし、特にGPSの効かない室内でのホバリングがいかに難しいか、という率直な感想をお伝えしました。
では、どうすればこのじゃじゃ馬なドローンを手懐け、思い通りに操れるようになるのでしょうか?そして、その練習時間はバッテリー1本で一体どのくらい確保できるのでしょうか?
今回は、HS155の性能をもう少し深掘りし、皆さんが気になるであろう**バッテリー性能の計測結果**と、あの難しい室内ホバリングを克服するための**3ステップ練習法**を、私の体験に基づいて解説していきます!
性能レビュー再訪:なぜ室内飛行は難しいのか?
練習法に入る前に、なぜHS155が室内で難しいのか、その理由をもう一度おさらいします。
- GPSの不在:屋外ではGPSが機体を自動で位置固定してくれますが、室内ではその助けが一切ありません。常に微調整し続ける、純粋なマニュアル操作が求められます。
- 気圧センサーの限界:高度維持を担う気圧センサーは、床や天井付近の空気の跳ね返り(地面効果)やエアコンの風に影響され、高度がフワフワと不安定になりがちです。
- 制御のピーキーさ:ホビードローンは機敏な動きができるよう、スティック操作に対する反応が非常に敏感です。少しの操作が、大きな動きに繋がります。
つまり室内飛行とは、ドローンのアシスト機能をほぼ使わず、パイロットの純粋な操縦スキル(指先の感覚)だけで機体を制御する、最高のトレーニングの場なのです。
客観性能レビュー:飛行時間と充電時間
この厳しい(?)室内練習に、バッテリー1本でどのくらいの時間挑めるのでしょうか。実際に計測してみました。
実測!ホバリング飛行時間
室内でホバリングを中心に、バッテリーが切れて警告音が鳴るまでの時間を計測しました。
- 実測飛行時間(バッテリ1):約11分29秒
- 実測飛行時間(バッテリ2):約12分43秒
公式スペックの14分と比べると少し短いですが、集中して練習するには十分な時間です。GPSやカメラを使わないでこの時間…これから屋外で飛ばすには少し不安は残ります。
実測!バッテリー充電時間
付属のUSB充電ケーブルを使って、バッテリーが空の状態から満充電になるまでの時間を計測しました。
- 実測充電時間(バッテリ1):約46分40秒
- 実測充電時間(バッテリ2):約48分28秒
付属のケーブルが2本あるので2本同時に充電できて便利です。充電と休憩を少し挟めば十分に飛行時間を確保できそうです。
室内ホバリングを克服!3ステップ練習法
バッテリー1本分の時間を最大限に活用するための、効果的な練習法を紹介します。必ず**プロペラガードを装着**し、家具の少ない広い部屋で、焦らずゆっくり試してみてください。
ステップ1:定点ホバリング -「箱」の中にとどまれ!
目標:機体を、1辺1メートルの目に見えない「箱」の中から出さないように、30秒以上ホバリングさせる。
まずは離陸し、腰くらいの高さでホバリングさせます。機体は必ずどちらかへ流れていきます。その流れと**逆方向**に、右スティックを「チョン、チョン」と、**一瞬だけ軽く弾くように**操作して、機体を中央に戻します。スティックを倒しっぱなしにするのではなく、細かく、優しく修正するのがコツです。
ステップ2:前後左右の移動 -「行って、止まる」
目標:機体を1メートル前に進めて、ピタッと止める。元の位置に戻って、ピタッと止める。左右も同様に行う。
定点ホバリングが少しできるようになったら、次は意図的に動かしてみます。右スティックをゆっくり前に倒し、機体が1メートルほど進んだら、スティックを中央に戻し、さらに逆方向に「チョン」と当ててブレーキをかけ、その場でホバリングさせます。この「動かして、止める」という基本動作を、前後左右、繰り返し練習します。
ステップ3:向きを変える練習 -「ヨー操作」との戦い
目標:機体を90度だけ、その場で回転させ、再び安定してホバリングさせる。
これが最難関です。左スティックを左右に倒す「ヨー操作」で機体の向きを変えます。しかし、回転中は気流が乱れ、機体は必ずあらぬ方向へ流れていきます。この**回転中のふらつきを、右スティックで抑え込みながら向きを変える**のが、この練習の目的です。機首が自分の方を向くと左右の操作が逆になり頭が混乱しますが、焦らず少しずつ練習しましょう。
まとめ
今回は、HS155のバッテリー性能をレビューしつつ、室内飛行をマスターするための具体的な3ステップ練習法を紹介しました。バッテリー1本あたり約12分という時間の中で、この地道な練習を繰り返すことが、上達への一番の近道です。最初は壁にぶつかって当然です。焦らず、楽しみながら挑戦してみてください。
さて、この室内練習で基礎を固めた後、いよいよこのドローンの真価を発揮させるべく、屋外フライトに挑戦しました。
次回は、GPSをオンにした屋外での驚くべき飛行安定性、そして多くの人が気になるであろう、**HS155のカメラ性能**について、実際に撮影した映像を交えながら詳しくレビューします!お楽しみに!
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